SD徒然日記

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2006/04/08 22:47

世間では、桜満開、春爛漫。
けれど、高瀬の中はブリザード。
逃げ込む先は、活字の国でございます。

4月に入ってからの高瀬の読書リストです。

榎木洋子 『影の王国』7〜12、外伝「十六夜異聞」 (集英社コバルト文庫)*再読
若木未生 『グラスハート・熱の城』 (集英社コバルト文庫)*再読
毛利志生子 『風の王国』『風の王国 天の玉座』 (集英社コバルト文庫)
金蓮花 『銀朱の花』『銀朱の花II空の青 森の緑』 (集英社コバルト文庫)
樹川さとみ 『楽園の魔女たち 〜月と太陽のパラソル』(上下) (コバルト文庫)*再読
樹川さとみ 『千の翼の都 翡翠の怪盗ミオン』 (角川ビーンズ文庫)
加門七海 『じぱんぐ!2ワニたちに明日はない』 (富士見ファンタジア文庫)*再読
加門七海 『怪談徒然草』 (角川ホラー文庫)
彩院忍 『電脳天使IV』 (ソノラマ文庫)*再読
霜島ケイ 『那智と銀狼 明日に向かって祓え!』
『那智と銀狼 風と共に祓え!』 (角川ビーンズ文庫)
茅田砂胡 『レディ・ガンナーと二人の皇子(下)』 (角川スニーカー文庫)
ロビン・ホブ 『ファーシーアの一族 騎士の息子(上下)』
『ファーシーアの一族 帝王の陰謀(上下)』
『ファーシーアの一族 真実の帰還(上下)』 (創元推理文庫)

・・・たぶん、こんなところです。
軽いものが多いですが、とにかく活字中毒症状が悪化しています。
活字をくれ、活字・・・!

*再読、とあるのは、先日の『十二国記』発掘の際、堀返されたものの一部。
さすが、高瀬の所蔵本です。
どれ読み返しても、うちにあることが納得させられます。
しかも、再読しても新鮮に読める鳥アタマすらありがたいかもしれません。


さて。
この中で異端・・・というか異彩をはなっているものがあります。
ロビン・ホブの『ファーシーアの一族』三部作。
二部が刊行された時に気が付いて、
「面白そう、読みたいな」
と思ったものの、肝心の第一部が本屋になかったために諦め、
そのまま縁がなく忘れておりました。

最近。高瀬は古本屋に出没いたします。
少し古い本だと本屋で入手困難だったりするからです。
まあ、そんなところで、
第一部の『騎士の息子』(上下)と出会いました。
ちゃんと上下揃ってるあたり、ポイント高いです。
そして、休日であった4日の日に読み終えたのですが。

これがもう、面白い。
面白いと言ったら語弊があるかもしれません。
何せ、主人公、どんどん不幸になるし(苦笑)
ただもう、先が気になって、気になって。


六公国、という国がある。
不思議な力を持つというファーシーアという王族に治められていた。
ある時、その王族の「継ぎの王」(次期国王。第一王子)の
庶子であるという子供が連れられてくる。
なまじ、疑うべくもなく父親にそっくりだったため、
その子供は王宮に引き取られるが、
そのスキャンダルによって、「継ぎの王」だったシヴァルリ王子は、
子供に会うこともなく、その地位を捨てて隠棲する。
子供はただ「フィッツ」(庶子)と呼ばれ、厩舎で育つが、
やがて王より、衣食住と学問を保証するかわりに、
暗殺者として生きるよう告げられる・・・。

育ての親とも言える厩舎頭のブリッチには、暗殺者であることを告げられず、
城下で出合った少女モリーには、王子の庶子であることも、暗殺者であることも告げられず、
暗殺の師匠であるシェイドには、モリーのことが告げられず。
どんな人間の間にあっても、
すべてをさらけ出すことを許されないフィッツは苦悩しながら育つ。
そしてまた、フィッツには、異能の力が隠されていた・・・。


『騎士の息子』は、フィッツが6歳から16歳までの話です。
これを読んで、もう続きが読みたくて、
夜中にネットで検索したら、
丁度、続き(最終巻)が今年の2月に刊行されていることを発見。
翌5日、朝から出勤前に本屋に直行しました。

ところで。
この『ファーシーアの一族』、文庫なんです。
第一部こそ半額でGETいたしましたが、
二部、三部はもちろん定価です。
・・・これが、分厚いですが、高い。
『帝王の陰謀』、上下巻税別、各1,300円。
『真実の帰還』、上下巻税別、各1,429円

たかが、文庫本4冊で、何ゆえ5千円超えるんですか。
文庫って、500円くらいまでのものじゃないんですか。
こんな値段、ハードカバーの単行本クラスだと思うんですけど。

・・・とまあ、納得いかないところもあったりはしたけれど、
中身は大満足でございました。
さすがに、4冊を1日では読めない
(気持ちは読みたくても、時間かかるのわかってたから)ので、
5日に『帝王の陰謀』(上下)を
6日に『真実の帰還』(上下)を読みました。
さすがに、1冊670ページもあるような『真実の帰還』は、
読後、寝る時間ほとんどなかったですけどね(苦笑)

そして、『真実の帰還』の下巻に至っては、
最初から最後まで泣きっぱなしでした。
なんかこう、もう少し、報われてもいいんじゃないの?
とか思いつつも、
続編があるらしいので、
涙絞る覚悟で翻訳を待とうと思った私は、
ある意味、鬼畜なのかもしれません。

根の暗いファンタジーでも大丈夫な方だけにお勧めします。
は?私ですか?
ヴェリティとシェイドに萌えてました(爆)

とりあえず、続刊が出るのが決まったら、
その前に読み返すといたしましょう。
さすがに体力ないわ・・・。


2006/04/17

相変わらず、読書しかする気になりません。

樹川さとみ『楽園の魔女たち〜ドラゴンズヘッド』
『楽園の魔女たち〜まちがいだらけの一週間』
『楽園の魔女たち〜不思議の国の女王様』
『楽園の魔女たち〜楽園の食卓(上中下)』
*いずれも再読。
毛利志生子『外法師・鵺の夜』『遺産』
ロイス・マクマスター・ビジョルド『戦士志願』

・・・などをつらつらと読み(なんか漏れてるかも・・・)
日々過ごしておりました。

さて、私には。
面白いと読了した本なら、
同じ感想を持つ人はいないかなあ・・・と、
ネットで検索するクセができてしまいました。

読書の感想などを書いている人、
それも傾向が重なる人。
好みが似ている可能性が高いです。
そうして、いくつかのサイトやブログを巡るうち、
あるシリーズをとうとう無視できなくなりました。
古本屋にも出てないし、旬(?)のせいか、オクでもそれほど安くなく。
しかも、だんだん読む本がない状態。
今、すぐに、本を、活字を・・・!

そういうわけで、今更ですが、
雪乃紗衣の『彩雲国物語』(角川ビーンズ文庫)に手を出してしまいました。
既刊、10冊。
しかし、私は慎重に読み進めることにしました。
この手のライトノベル、
読もうと思ったら、斜め読みであっという間に終わります。
なので、読む前にルールを作りました。
「1冊読んだら、すぐに次に進まず、最低1回以上読み返すこと」
おかけで、一週間かかりました。
幸い、作品が気に入りましたので、
あとは以前からの読者の皆様同様、続きを待つ楽しみもできましたし。

中華風、ファンタジーです。
望めば、王の正妃にもなれるのに、
女性として初の官吏になろうとがんばる女の子のお話。
この春からアニメにもなったそうです。
美形キャラ、山盛り。
じじい率もかなり高いです。
まあ、つっこもうと思えば、つっこみどころは多々ありますが、
素直にキャラ萌えしてれば問題なし(笑)
それでも、
「心は藍よりも深く」「光降る碧の大地」では、大泣きいたしました。
翌日、思いっきり目が腫れてました・・・。
なので、「それはどうよ?」と思わないでもない展開もありますが、
ご都合主義万歳なので、いいことにしました。
何より、私は女の子が不幸になるのは許せないのでね。

お気に入りは、黄奇人と影月。
劉輝には「がんばれよ」と生暖かく(笑)
両側近、もっと目立ってもいいのでは?
一番近くのできすぎ君は、あまりにも・・・なので萌えられません。
ある意味、一番できすぎなのは、燕青だと思うけど。
燕青は、もう少し年齢上のキャラにした方が良かったような。
これから、影月の出番は激減するんだろうけど、
外伝でいい。
らぶらぶが見たいんだ、私は・・・。

そして再び、再読に入るのでした。
せめて、あと一週間つぶせるかと・・・。


2006/04/18 21:43



・・・思い立つこと半月以上。
ようやく、撮影に行くことができました。

思えば、2月後半くらいから、どうにもこうにもならなくて、
ひな祭りはなんとかこなしたものの、
後が続かず、
京都ドルパには顔を出したものの、
テンションが高まらず。
例年であれば、「桜フェロモン」にくらくらきているはずなのに、
桜の開花にも心が躍らず。
花見日程が合わなかった・・・というのも
理由のひとつだとは思いますし、
休みの度に雨が降ったりもしましたし。

まあ、それでも、
名残の桜には間に合ったようです。

今年は、気温があまりあがらなかったせいか、
開花時期が長かったことも幸いしました。
ソメイヨシノは、7・8日あたりが満開見頃だったようですが
(そして、その時期は、相変わらずものすごい人だったわけですが)、
近所の桜を眺めると、
ぎりぎり間に合いそうだったので、
ひょこひょこ平安神宮を目指し・・・
目指す前に、塔の桜を確認。
塔の影になるせいか、
例年、ここの桜は遅いのです。
さすがに、満開は過ぎていましたが、
トップ画像参照です。



・・・というわけで、今年も淡紅色に染まる世界をおすそ分け。
平安神宮の紅枝垂。
時折、花びらがざわっと風とともに舞い散って、
夢のように美しかったです。


せいらには、去年着物を買ったお店で、
また1枚買って、お土産にしました。
私の好きな、青みの強い紫の錦紗。
当分、せいらにも手がまわりそうにないし。

薔子には、新しい着物が用意できなくて、
なんとも可哀想ではありますが、
なんとか花見に連れていけただけでも、
評価してほしいな・・・とか思ったり。
今年は間に合いませんが、
今年の花見用に・・・と心に決めていた着物を
遅まきながら縫ってやろうか・・・とも考慮中。

私の予想では、この週末あたり
御室桜がいけるのではないか・・・と。
それなら、今から着物縫っても間に合うんじゃないか?
ただし。
そのあたりに休みがないのが辛いとこですが(苦笑)

しかし、その前に。
本当に読書にしかベクトルが向いていなかったので、
ものすごいことになってる部屋の片付けをどうにかしなければ・・・
と、さすがに思う今日この頃でした。


すっかり会話日記もなくなってしまっていて、
なんとも申し訳ないのですが、
薔子もそろそろおしゃべりしたそうな顔になってますし、
近々再開できそうです。

正直、薔子の着替えさえしてやれなかったのですが、
もともと薔子は私の分身なので、
本当に余裕がないときにはわがままも言いません。
そっと静かに微笑んでいてくれることで癒してくれる、
「正しいお人形スタイル」(?)
で、傍にいてくれました。
買ったままで袖も通させてないお洋服も、
コートなしで着せられるシーズンですし、
今度は休みまで間があくのですが、
次のお休みは薔子とべったり遊ぶのもいいな・・・
とか思ってます。

改めまして、永らくの休止状態、申し訳ありませんでした。
メールを読むのも辛かったので、
お返事などもいろいろしないと・・・。

今日のおやつは、
紅枝垂開花時期だけ、平安神宮で買えるという、
「紅の雲」
という桜餡入りの桜色の生八橋です。
さあ、みんなでお茶にしましょう。


2006/04/20 2:55

「えっとー。
45%が『電力』でできてる薔子です・・・?」


「なんだ、それ?」

「あ、87%が『厳しさ』でできてる義高くんだー(笑)」

「最近、ネットでよく見かける『成分解析』よ。
結構、うちのメンバーは意味不明だったわ。
義高は、当たってる方よね(笑)」

「オレ・・・そんな厳しかねえよな?」

「まあ、どっちかと言うと甘いと思うけど
(特に薔子には)。
『義』という字が『厳しい』のかと思ったら、
義広だと『希望』が90%だったから違うみたいね?」

「『希望』でできてるのね、ひろくんは」

「つまり、現状では不十分だと・・・」

「まあ、よしとしましょう(苦笑)
鈴子なんて、62%が怨念だなんて怖いことに・・・(泣)」

「あずみさん、心当たり、ありすぎるだろう」

「そ、それは・・・(滝汗)」

「お友達は、ちゃんとぴったりなの出てる子もいるのに、
どうして、あたしの33%が『黒インク』なのかしら・・・。
それも納得、いかないのーっ」


「そうねえ。
薔子がイラストとか、漫画のキャラなら判るんだけど」

「でも、面白いから、いろんな人の名前で遊んじゃおーっと♪」


皆様、まだの方はこちらでどうぞ。

ちなみに。
『あずみ』の結果も訳判りませんでした。
5%の『濃硫酸』と、4%の『理論』はともかく。
91%の『ツンデレ』って、何・・・(爆)
いやまあ、ツンデレタイプの女の子にはものすごく弱いし、
実際、その傾向はあるんだけど、しかし・・・(汗)

本名でやっても、納得いくんだかなんだかでした。

―55%は覚悟で出来ています。
29%は時間で出来ています。
8%は言葉で出来ています。
7%は成功の鍵で出来ています。
1%は理論で出来ています。―

・・・出来てねえよ(苦笑)
覚悟なんかないし、時間は常にないぞ?
(特に睡眠時間が・・・汗)

さて、この結果から高瀬の本名導きだせる人がいたら、
私は尊敬しますね。

ま、面白かったから、いいか。

この手の名前とか入力する占い(?)とか、
気軽に遊べて、結構好きです。
ただ、一通りやるとすぐ飽きるけどね。

しかし、薔子の場合が、1番難解だわ・・・。
発電するの?薔子?(苦笑)

「・・・しないもん」

「すれば、携帯とかデジカメのバッテリーの充電を・・・」

「しないもんっ!(ぷんぷん)」

そういった意味での実用性は、SDに求めてはいけないようです(笑)
あ、ビリビリ・・・。


ちなみに、『胡散臭い成分解析機』は、ちょっと気に入ったかも(笑)
『戦国武将成分解析機』は、本名でやったら、ものすごく嫌でした(苦笑)
しかし、うちに来る人にお勧めなのは『萌えフィギュア解析機』かな、やっぱり。
しかし、どれだけ種類があるんだか・・・。


2006/04/25 0:19

「あずみさん、まだ『彩雲国』読んでるの?」

「んー?薔子も読む?」

「お天気いいから、ご本より、外に行きたいな」

「・・・ごめん。
気が付けば、夕方だったし(汗)」

「夕べ、わりと早く寝たよね?」

「まあ、私にしてはね」

「目覚ましもちゃんと鳴ったよね?」

「うん、ちゃんと止めたし」

「・・・そこがそもそも間違いだろう。
止めるんなら起きろよ」


「寝る前は、もちろん起きる気満々なんだけどねえ。
朝になると理性より本能重視してしまうわけで・・・」

「だからって、出かける度に徹夜ってのも問題だろう」


寝起きの私に、誰か、理性をぷりーず(苦笑)


2006/04/30

4月も終わりでございます。
何してたんでしょう、この一月。

「ご本ばっかり読んでたもん」

「休みでも寝てるか読んでるかだったしな」

「お休みにおうち出たのって、18日だけだったし」

「今の私を救えるのは活字だけなのよ。
そして。
紫外線は敵!」

「とか言いつつ。なんか毎日こそこそしてねえ?」

「ぎくっ」



本もいろいろ読んでますが、
気が付くと、意外な活動をしておりました。
たぶん、5月には明かせる・・・と思うのですが。

しかし。
撮影くらいしてやれよ、自分・・・(滝汗)


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