お迎え顛末記

義彰&珊瑚〜兄妹誕生〜

〜義彰〜

蝶子のお迎えが決まって、
そうなると「男女ワンペア」の法則に従い、幼男の子も迎えねばならなくなった。

幼ののになら幼凌だと思うだろう?
もちろん最初はそう思った。
でも幼凌はとても幼くて(そこが可愛いが)、
幼ののの兄というより弟だ。
幼ののが「きゃー♪」と走っていったならば、
自分も「きゃっほー♪」と走っていきかねない。
……反対方向に。

だいたい、我が家は女の子重視。
男の子に求められるのは女の子のフォロー。
だから、幼凌ではだめだと思った。
(実はくらくら来てるのは内緒)
で、あちこちで幼男の子の顔を見ていたら、
「あら、この顔は好みでない?」
それがシンだった。

シンならば今までに縁を作ろうと思えば作れた子だが、
どうもデフォウィッグのシンがピンとこなかった。
今回、ウィッグなしの顔を見て、改めてときめいたという。

「よっしゃ、シンだ!」
決めてからは早かった。
何せ、幼ののより早く来たから。
いささか早く来過ぎて焦る。
黒髪ウィッグ、用意してないし!
というくらい、急なお迎えだった。

だが、家の中を漁れば、
えみるのデフォを決めるために用意したウィッグのひとつやふたつ、
必ず出てくるはずで。
掴んだのは、七三分けの妙にあらたまったウィッグ。
「このままじゃあなあ」
と、お湯パーマとカットを繰り返し、とってもショートで決着。
男の子なんだから、清潔感もあって、良し!

最初に着せたのが学ラン、そして次に和装。
当初、パンクな格好もさせたいと思ってシンだったわけだが、
きれいに我家カラーにおさまってしまった。

顔を見たら「あきら」〜「彰」というイメージがわいた。
ただ、「あきら」という名は身近にも多かったし、
我家の男の子だから義彰、になった。
遅れてやってきた幼のの蝶子の面倒を
困惑顔だが生真面目にこなしている。


〜珊瑚〜

幼っ子のお迎えラッシュもひと段落ついたはずだった。
そんな折、友達に見せてもらったのがネオンだった。
画像で見ている限りアンテナにひっかからなかったのだが、
実物を見たら、やたら可愛かったという……。
そこで、着物モデルという言い訳しながら駄目元で挑んだら。
お迎え決まってしまった……。

決まってしまったならば腹を括る。
イメージ的に儚い感じかと、「珊瑚」というインスピレーション。
アイを赤系にしたので「石榴」にしようかと思ったのだが、
「珊瑚」が私の中で定着していて変えられなかった。
今ではそれで正解だったと思っている。

さて、最初は洋服を着せていてそうも思わなかったのだが。
ウィッグとアイを決めて、和装させてみたならば。
「あれ? せいらと雰囲気が似てる?」
それが好みというものなのかもしれない。
一番最初にお迎えしてたりしたら溺愛しただろうなあ。
しかし可愛いな、おい。

そうして、幼っ子の集団撮影をしていたら。
「あれ? 義彰とも似てる?」
無口そうなところとかが共通点なのか。
お迎え順はばらばらだが、
長男・義彰、長女・珊瑚、次女・せいらの三兄妹設定がこうして降臨したのだった。