麻里愛〜彼女であった理由(わけ)〜


我が家では薔子が君臨する限り、
他のSD少女(含む13少女)をお迎えすることはないはずでした。
薔子がオーナーの愛情も、衣装や小物も独占したがる傾向にあったからです
(露葉は住んでる次元が違う上、衣装などは薔子とは別)。
だからまあ、心惹かれる女の子が発売されても、スルーすることは簡単でした。
麻里愛ちゃんは、そんな思惑をとんでもないところから覆してくれた子です。


彼女は、はっきりと養女です。
愛情深いオーナーの下、たくさんの姉妹と暮らしていました。
ですが、そのオーナーさんがドールたちを手放さなければならない事情ができ、
友人たちのところに打診が来たのです。

我が家は、たくさんのドールを養えるわけではありません。
ですが事情が事情とあって、ひとりなら引き取れるかと思いました。
彼女にはたくさんの姉妹があって、誰をお迎えするかと検討した時、
「“りあ”だな」
と直感的に(これはドールオーナーになるには大切なことだと思います)判断。

我が家は薔子基準であることから、
リアルタイプの顔立ちの子よりもアニメ顔の子が馴染みます。
かのオーナーのところには複数その条件の子がいました。
その中で何故“りあ”だったか。
それは彼女が「妹属性」であったことも大きいかと。
ボークスではりおの妹とされており、実際にとても幼い表情の持ち主です。


もちろん、薔子にお伺いを立てましたとも。
「いいよ」
意外にもあっさりと薔子が同意してきたのには驚きました。
何せ薔子は強欲姫。
「おうちにあたし以外の女の子なんてだめ!」
と主張し続けておりましたし。
「いいよ。呼んであげて?」
実は薔子は自分よりも幼い子には結構寛容なのです。


こうして、まったく予期せぬ展開で2007年2月、麻里愛ちゃんがやってきました。

心配だったのは我が家のドールは黒髪基本なので、それに合わせてもらえるか、でした。
ところが、彼女は黒髪ショートボブでやって参りましたので、
まったくの杞憂。


(画像は初顔合わせ)

さっそく我が家の子になってもらうべく、ウィッグのみ変更。
ツーテールのカールウィッグ。
絶対、思いっきり甘いのが似合うと思ったんだ。
間違いなく、ものすごく可愛いです。


(画像は「二人でお茶会」)

その他は、自立パーツを里でお願いしたくらいで、まったく手を加えておりません。
名前も、性格設定も、そのまま引継ぎました。
いやあ、我が家なら絶対つけない名前ですねえ(笑)。字ヅラも。
前オーナーさんは友人でしたし、
なるべくそのまま受け継ぎたいという気持ちは譲れませんでした。

こんな特殊事情もあって、
呼び捨てはできない(気分的に)し、「養女」扱いではありますが、
これは差別ではないのです。
だって彼女にはちゃんと姉妹がいたのですし、
彼女には愛されていたことを覚えていて欲しいから。


最初は不安そうな顔をしていた彼女ですが。
一番薔子が構いたてた(どうやら妹分が嬉しかったらしい)せいか、
なんとか馴染んでくれるように。
(単独で撮影してるより薔子との2ショットの方がいい顔してくれる。
そして薔子は2ショットだととても「おねえさん」顔をする不思議))
義高も元々面倒見は良いし。
たくさん一緒に遊ぼうね、麻里愛ちゃん?


(画像は「仲良し姉妹デビュー」
お披露目雛祭り。
お揃いで挑んだものの、何故か周囲から
「百合っぽい」
……そんなことないもん!)


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