お迎え顛末記

せいら〜ふしぎな目をした女の子〜


「Doll Leeke」って、知ってる?

私がその存在に始めて気が付いたのは、
おそらく2004年の夏のことでした。

なんだか、小さいキャスト製球体関節人形が、
韓国から出たらしい・・・と。
そして、
なんだか高いらしい・・・と、
推測憶測の世界でしたが。
知ったのは、オークションだったと思います。

そのころ。
高瀬は、自分のところのSDたちに満足しており。
正直、ボークスだろうが、韓国だろうが、
どこから出ていようと、
さして関心はありませんでした。


さて。
9月10日は薔子のお誕生日。
今年も当日にお誕生会を行いました。
可愛らしいお嬢様、かっこいいご子息、
やんちゃなミニっ子たち。
その中に、
『聖魔離宮』の孔雀さまがお連れになった赤ちゃんがいました。
きあらちゃん。
Sweetちゃんとの、それが始めての出会い。


私は、かねてよりMSDの造形というか等身というかバランスに、
不満を抱いておりました。
服を着せてしまえばあまり気にならない・・・
とは言え。
小さい子なのに、等身が高すぎるのが不満でした。

で、きあらちゃんを見せていただくと。
なんと自然な幼児体型!(爆)

このころから。
少しずつ気になり始めました。
気になる、という程度だったのですが。

11月に入ったある日。
とても暇だった私は。
かねてより噂のSweetちゃんの
検索をいたしました。
(この頃、まだミニメイと区別がついていませんでした)

日本語サイトがある〜♪
と、Leeke Worldのサイトで次々ページを見ていくと。
Sweetちゃん、Honeyちゃんがいました。
そうして。Chingがおりました・・・。

その、メイクされた顔に一目ぼれしてしまったのです。

笑顔のチャーミングなSweetも。
ほややんとした雰囲気の愛らしいHoneyも。
確かに、かわいいです。
しかし、
高瀬的には断然、Chingでありました。

何故か?
・・・それはたぶん、Chingが吊り目気味だったからかも(苦笑)

まあ、あの目にやられたのは、間違いありません。
見開かれた、不思議を湛えた瞳に。

改めて値段を確認に行きます。

組み立て式のミニっ子より高い。
でも、決して、手の出ない金額ではない。
しかし、この時、
メイクしたフルセットの子はおらず。
普通のセットで購入して自力メイクするか、
パーツ購入で一式購入(すればメイクヘッドが選べる)かで、
悩んでしまったのです。

ええ。

お迎えすること自体は、ほぼ決まっておりました(苦笑)

しかし、この当時、
別販売のウィッグが売り切れ状態で。
特殊サイズな子のこと、
髪もない状態でのお迎えは不憫すぎる。
しかし、ウィッグもアイも付くとは言え、自力メイクには不安がある・・・。

悩みを助長していたのは。
どんなに近くても、
これが「海外通販」だということでした。
これまでやったことがなかった上、
金銭のやりとりや、
ちゃんと着くかといった不安が拭い去れなかったのです。

かくて半月に渡って、悩んだまま硬直しておりました。

そんなある日。
ボークスから妙な招待状が届きまして(笑)
内容はギャグネタと笑い飛ばしましたが、
付属していた紙きれに、目が釘付け。

「幼天使ってなんじゃ?」

その、うっすらとした写真では判断つきかねましたが
どうもLeekeのサイズに近いような気がします。
しかし。Doll Leekeより1万も高いっ!
でもでも、ボークスなら・・・。

結果。幼天使の予約をしてしまいました。
けれど、決してChingを諦め切れてはいなかったのです。

幼天使を予約した次の日。
お友達と撮影にお出かけ。
その際、とらじゃさまのお連れのSweet、小夢ちゃんを
数時間お預かりいたしました。
懐の中に(笑)
正確に言うと、羽織っていたストールの中にくるみこんでいたのです。

・・・情が移りました。
こんなにちまっこくて。
こんなに軽くて。
おまけにやっぱり可愛いじゃねえかっ!

そして、幼天使は2月まで来ないけれど。
Doll Leekeなら1月弱でやってくるそうだし。

かくて、紅葉狩りも終わって、落ち着いた11月末日。
私は購入を決意してLeeke Worldのサイトに向かいました。

パーツ売りで揃えて。
アイは16mmなら入手できるし。
ウィッグだって、ドルパで発売されるSDCのが使えそうだし?

しかし今度は。
ウィッグは入荷していましたが、
パーツ売りのボディが品切れしておりました・・・とほほ。
これでは、パーツ売りで揃えることはできません。
少し悩みましたが、
かの小夢ちゃんも、とらじゃさまが眉と唇だけ描かれたとか。
それくらいならできるかも。
あの画像の子を見ながら、自力メイクに挑戦してみよう・・・。


手続きは、驚くほど簡単でした。
あとは、届くのを待つだけ。


早ければ、20日で着くとのこと。
もしや、クリスマスは一緒に過ごせるかな?
じゃあ、自分へのクリスマスプレゼントね♪
そして、
聖夜・・・せいや。
なんかこれにちなんだような名前・・・。

せいら。

「小公女」のセーラ・クルーからも近い(?)し。
漢字にしたら重いから、あえて平仮名にしましょう。
SDじゃないから、「子」の付く名前でなくてもいいし。

そして、勢いでお迎え着物を縫ったものの。
サイズが合わずに玉砕。
ドルパでは、お迎え用のドレスを予約。
せいらが来るのとどちらが早いかしら・・・?
(ドレスの方が早かったです・・・苦笑)

ただ待つのが辛く、
プチブライスに嵌ることで気を紛らわしたりして過ごす日々
(これはこれで、結構嵌りましたわ)。

クリスマスも過ぎ、年末も押し迫った12月28日。
「配送しました」メールがっ!
来ましたよ、来ましたよ♪
EMSの番号も記入されていたので、
初めて追跡なんてものしてみます。

28日はまだ動きがありませんでした。

29日、どうやらKal機に搭乗(?)した模様。
調べたら、
夜間フライト〜♪でありました(笑)

30日、税関を通り抜けて、区の郵便局に到着した模様。

31日。
大晦日。
我が家に到着!
(家人に、届いたらメールしてくれるように頼んでたのに、
してもらえなかったので、正確な到着時間は不明)

年末年始はあわただしいので、
しばらく箱入り・・・のつもりでしたが。
結局、我慢できずに、
新年早々、産湯を使わせました。

本来、ばらしてから・・・の方がいいに決まってますが、
そんなこと待っていられません。
台所用中性洗剤を含ませたタオルで全身を拭きます。
次に、濡らしただけのタオルで洗剤をふき取り。
さらに、乾いたタオルで拭きます。

乾いたのを待ってから、
顔だけつや消しクリアーでさっとコーティング。
サイトの画像を見本にしながら、
メイクに挑戦。
ぬりぬりぬり。
ぺたぺたぺた。
・・・モデルとは微妙に、確実に離れていきます(汗)
妥協したところで再コーティング。
付属のアクリルアイとつけまつげを付けて。
別で購入していた黒髪ウィッグかぶせて。
お迎え服を着せて。

そうして、Chingからせいらになりました。



ただまあ。
まだ松の内ということもあり。
やはり着物を着せたくなりまして。
放り出してた綿ちりめんの着物を大慌てで作りました。
初めてだけど、被布も作ってみたり。

それで、ようやく、せいらもうちの子らしくなりました。
ドレスも着せたいけど、
案外服を選びそうです。
でも、基本は着物っ子にするつもりです。
本人、なんもわかっちゃいませんが(苦笑)



今、せいらは。
PCの横で。
相変わらず不思議そうな視線を投げかけながら、
ちょこなん、と
日々貢がれる小さいぬいぐるみたちを抱えております。

せいらもどうぞ、薔子たち同様、よろしくお願いします。
お友達も募集中です(笑)

なお、今回のタイトルは、
佐藤さとる先生の作品タイトルのもじりです。

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