SD徒然日記

2004年12月



(↑このドレスは借り物です。
(11月分に関しましては、少しづつアップしていきたいと思ってます。
が。
現在非常に中途ハンパに放置しているため、
しばらく11月のページへのリンクをはずしておきます。
お返事ももう少しお待ちください(滝汗))


で。とりあえず。

『薔子と高瀬の ドルパ12 ビフォア&アフター』
(そのいち)

紆余曲折・・・というほどでもないですが。
無事にお休みも取れ、
無事にボーナスも出て(ありがたや・・・)、
ドルパに行けることになりました。

ドルパ前日が前勤ということもあり、
ぎりぎりまで前日夜に東京へ向かうか、
当日朝に向かうかで悩みました。

しかし、定宿である有明ワシントンは、かなり早い時期から
4日は埋まっておりまして・・・
(いや、高いツインの部屋は開いてたけど、さすがにね・・・)。
宿をネットで探して、ゆりかもめ1本で行ける安いビジネスも見つけたのですが、
少々不安もあり。

夜行で行くにしても、バスは満席。
寝台列車を考慮するも、寝台料金のビジネスホテルより高いことに躊躇。

「薔子だって、その分、ドレス買ってもらう方が嬉しいよね?」

「うん!」

「そりゃ、10時に会場に入れないから、
素敵なドレスは売れてしまってるのもあるだろうけど、
こんなに沢山のディーラーさまが出品されるんだもの。
いいものだって沢山残ってるはずよ!」

「・・・多少、せこいけどな」

まあ、そんなことで、当日朝1番ののぞみで行くことにしました。


さて。紅葉狩りのあとも腑抜けていたので、
何の準備もしていません。
薔子の着物なんて、もちろん新作があるわけもなく・・・(汗)

「・・・・・・(怒)」

薔子はドレスで参戦です。
コンセプトは、紅葉狩りの時に里で拾ってきました(笑)
『クリスマスの大天使』です。
(トップ画像参照)

エミーズ・ストアさまのアイボリーのドレスに、
真っ白な天使の羽。
そして、髪と首元、手首にはパール。

靴が予定してたものが見つからなかったので、
桃子ドレスの靴で代用
(これがのちに祟ることに・・・)。

そうして、あと小道具に金の鳥篭を・・・。


「これに関して言えば、もう、
『あずみさんがいかに馬鹿か』ということに尽きるな」


「・・・そこまで言わなくても」

「いや。
解説すると、
薔子が持ってるのは、あるクリスマス限定のアクセサリーセットの
ケースの『蓋』なんだな。
コンセプトイメージに合うからって、
その為に、アクセサリー買うなんて、
本末転倒もいいところじゃねーか」


「でも、ほらほら!
ちゃんと指輪もネックレスも使ってるでしょ!」

「語るにおちてるって」



・・・まあ、薔子の予定は決まりました。
で、次なる問題は自分の着物。

「薔子がドレスなんだったら、洋服で行けばいいじゃん」

「それはダメ!
着物でないと判ってもらえなくなるのよーっ
(実証済み。特に男性)」

「結局、あたしの名前にちなんだ薔薇の柄のお着物にしたのよね」

「あの着物は結構派手だしインパクトもあるし。
綸子だけど、ちりめんだと重いから」

「そこまでようやく決めるのに時間かかってんのに、
ドルパ前の最後の休みに別の作業に没頭してるし、
直前の2日は前勤だったのに
ふらふら買い物してるし」


「・・・言い訳もございません(汗)」


まあ、そんなこんなで4日は帰宅したのが23時。
それから用意して入浴して
(入浴しつつ、ドルパカタログのチェック。
今回、ディーラーサイトのチェックも出来ずじまいでした)。
外は大雨・・・。
薔子の入った(今回、義高は留守番)キャリーバッグ。
着替えの入った車輪付きのバッグ。
そして、必需品の入ったバッグ。
三つのバッグを持たなければならない私に、傘まで持つのは絶対不可能!!!
レインコートと草履カバーで乗り切る覚悟でおりました。

「悪運が強いって言うか・・・」

「あたしを濡らさないようにって、天の配慮よ♪」

5時40分頃、支度をなんとか終えてみると、雨はやんでいました。
本当に助かった・・・(しみじみ)
ただ、濡れた路面一帯に積もる銀杏の葉が
『油断すると、滑ってこけるよ♪』
必死に足に力入れて歩きましたとも・・・。

タクシーを捕まえるのに多少手間取ったけど、
6時過ぎに京都駅到着。
ホームに急ぐとアナウンスが。

「強風の為、静岡〜東京間の運転を見合わせております」

おいっ(怒)
でも、こちらは定時に発車するようなので、
朝食を買って新幹線に乗り込む。
がらすき・・・なのだけど、
少し後ろに乗客がいたので、
またも薔子の新幹線車内撮影はできませんでした・・・。

朝食のあと、一挙に爆睡モードに。
・・・実は。
品川が近づくアナウンスが入るまで、爆睡してまして。
東京へは予定時間より30分と少しくらい遅れて到着したわけですが、
まったく徐行運転にも気付かずでした(苦笑)

山手線で新橋、新橋からゆりかもめへ。
どちらもそれほど混んでなくて、
大荷物の私はひと安心。
「国際展示場前」下車して会場に向かう・・・前に、
ホテルにバッグを預けてから身支度。
・・・暑い。暑いよ、12月なのにっ!!!!!
羽織にストールを用意してましたが、
どちらも脱いで、帯付きで会場に。

ようやくたどり着いたのは11時くらい。
ともかく、1番目当てのディーラーさまのブースを目指します。
・・・と!
残ってるわけもないだろうと思ってたのに、
ドレスが残ってるじゃありませんか!(感涙)
しっかりGETして、会場をまわります。
お知り合いのディーラーさまに挨拶したり、買い物したりして、
一旦『冬狐堂』へ。
身軽になって、まためぐります。

で、調子よく買い物していたのですが、
ある買い物をして、はっと気付くと、財布の中身がほとんどありません!
『これで、買い物は打ち止め・・・(泣)』
まだまだ欲しいものはたくさんたくさんあるのに・・・。

仕方ないので、ドルパ弁当を買って食べました。
外に食べに行くと高いし、お弁当なら700円だったし。
ちなみに、お弁当は美味でございました♪

さて。
午後になったことですし、薔子の登場です。
(個人的にですが、薔子をバッグから出して連れ歩くのは
お昼を過ぎてから・・・と決めてます。
買い物はだいたい終了しているし、
(薔子を持ったままの買い物はしにくい)
人出も少なくなるし)

「暑かったーっ!
にゃ?いきなりお着替えなの?」


「そのドレスに合う靴買ったから。
財布にトドメさされたけどさ(苦笑)」


薔子連れて挨拶に回ったあと、撮影スペースで撮影もして。
あとは、『冬狐堂』近辺を徘徊してました。
よほど、途中でお金を降ろしに行こうかと思ったんですが・・・。


ところで。
今回の限定SDはまあ、なんとか無視できたものの。
とてつもなく心惹かれる展示がありました。
未発売のDDです。
もともとDDのプロポーションをこよなく愛する私のツボをつきまくった
「黒髪ストレートロングヘア(しかも姫カット)」
「吊り目」
「猫耳」
・・・・・・。
発売決定されたら、踊ってしまうかもしれません・・・(汗)

そうこうしているうちに撤収の時間に。
個人的に今回のドルパで私をうならせたのは。
見事にマツケンサンバを再現されてた方と、
SDサイズドールハウス(しかも日本家屋!)を展示されてた方でした。
いやあ、ドルパって、驚きがいっぱい。

チェックインして、ホテルの部屋で
なぜこんなにお金がなくなったのかを
買い物広げて小遣い帳つけ。
・・・してるうちに夕食のお誘いがきたのでレストランに移動。
総勢13名でわいわい。
楽しかった〜♪
皆様、ほどよく壊れてらして(笑)

そうして驚いたのが、強風被害は新幹線だけじゃなかったということです。
皆様、たいへんなドルパでしたわねえ・・・。

さて、1部へろへろな方(笑)もいらっしゃるので、
私もそれなりに疲れてたので
休もうと思ってたら、
新作疲労・・・もとい新作披露撮影のお誘いが。
ちょっと面倒とも思いましたが、
そこで閃く!

「あの素敵なドレスを貸してもらえるはず!」

そう。私の方が早く会場に着いていて、
なおかつほかに散財していなければ絶対飛びついてた
KAKERAさまの薔薇のドレス!!!

ふっふっふっ。
もちろん、お借りいたしましたわ♪
この上もなく薔子、美人さんでおすましでしたわ。
そのまま帰りたいくらいに(笑)
次は負けなくってよ!
(・・・って、誰にだよ)

日付が変わってお開きに。
ゆっくり入浴して
42時間ぶりに身体を伸ばして眠りました。


<今回のドルパの戦利品>

「エミーズ・ストア」さま: アイボリードレス、オレンジドレス。
「マダム・ローズ&りんりん堂」さま: テディベア。
「工房一番合戦」さま: 臙脂マントセット、エプロン。
「NIKE’S WORKS」さま: 帯締め。
「?」さま: 胸像(ヘッド置き)
「WILD ROSE」さま: MSDメイドOPセット。
「いちごの王冠」さま: モノトーンボレロドレスセット。
「傀儡屋本舗」さま: 古銭眼帯。
「MILK CROWN」さま: Leeke用ドレス(予約)。
「こびとのくつや」さま: アイボリーストラップパンプス。
「Moon Garden」さま: お花の髪飾り。

(以上)


『薔子と高瀬の ドルパ12 ビフォア&アフター』
(そのに)

夢もみないほど爆睡して。
無粋なアラームと闘うこと30分。
ようやく起き上がって。

「寒い・・・」

前日は12月だというのに、25℃だか26℃あったとか。
そして、例年より暖かいとはいえ、
朝方の冷えこみ(?)に耐え切れず、目覚まし兼ねてシャワー。

きちんと起きれたら、
窓辺で撮影しようとか思ってたのに、
見事に結露で曇っており、不可能。
お天気はいいようですが・・・?

朝食のお誘いがきたので、あわてて着物を着てレストランへ。
・・・この宿に泊まってレストランで朝ごはん食べたのって、
もしかして初めて?(苦笑)

食後、身支度ののち、ロビーに集合。
今日はどこに行くんだろー?
関東圏だとさっぱりですので、地元の方におまかせ。
・・・と。
隣の駅ですか?
・・・ってことは。観覧車ですか?
約1名、確実に乗れない人もいるのに???

あとで聞いたところ。
ドルパの前夜に乗って3人で撮影を試みたが、
天候不順と夜のせいで満足な撮影ができなかったそうです。
お留守番を1名残して、
2台に分かれて乗車。
3人でも狭かったらしいので、4人は無理ね。

さて。この日はまだ風が強く、
ゴンドラは揺れる。
けれどお天気は良いので、内部は温室状態。
「暑い!まぶしい!暑い!」
とぼやきながらも、
撮影に余念のない私たちでございました。



「んとね。海もお船も東京タワーも見えたの♪
ちょっと1番高いとこだと足がすくんじゃったけど・・・」


1周して撮影を終えた一向が向かったのは、秋葉原SR。
櫻子ちゃんの靴がなかったせいですが、
結局、いい靴はありませんでした・・・。

お昼に、せっかく秋葉なんだし、メイド喫茶に行こう!
とか言う流れになったのですが、
あまりにも入り口がそれっぽいところだったので、
男性陣が尻込み。
結局、普通のお店に入りましたが。
うーん。
「ご主人様」と呼ばれそびれてしまった(笑)

さて、本日のメインは、
小石川後楽園でございました。
結構、広いし、そこそこ手が入ってないような(失礼)点がいいかも。
ただ、入場していきなりバックにくっきりと、
東京ドームのメロンパンのような屋根が・・・!

撮影は、すみっこの休憩所のあたりでしました。
わりと来場者が少なかったのですが、
それでも無人というわけでもなく、
こそこそと。
ええ、私は(笑)

そのあと、園内を散策。
紅葉にはもう遅かったようで残念でしたが、
寒櫻が迎えてくれました。
木として見ると満開でも淋しい花ですが、
1輪だけで見ると、
ちゃんと櫻していてかわいかったです。



お茶のあと、地元のかのじさんと別れ、
東京駅へ。
八雲さん、柿さんが新幹線に。
かつぶしさんは在来線に。
私はもう1泊するので有明に。

翌日に帰宅してもいいのですが、
前に1度やったら、結構身体が楽だったので、
今回もです。
そうして、部屋で撮影する気だったのですが、
ここにきて疲れが出たのと、
今回義高を連れて来なかったため、
撮影してもストーリーにならないので断念。

この夜は早々に就寝。
翌朝、寝坊して少しひやりともしたけど、無事に帰阪。
こうして、ドルパは終了しました。

「義高くんにお土産ーっ・・・って、ないね」

「ないよ。
探す前に資金切れしたもの(苦笑)
とにかく、眼帯をあげよう。
それから定番のお菓子を買って帰ろうね」

「うん!
でも次はやっぱり、義高くんも一緒の方がいいかなあ?」

「・・・えーと。
ああ!
薔子、次は京都ドルパだから!」

「そっかあ!」

「義高が留守番でも問題ないってことよね」

「・・・良かねえよ」

次も留守番、頼んだぞ義高っ!(笑)


2004/12/09

12月に入ったら、ドルパの準備やら何やらで、
時間が取れなかったので、
ドルパが終わってから行こうと決めていた展覧会・・・
に出かけました。

はい。
恋月姫さんの個展です。

『ルナティック・パンテオン〜月の神殿』

なあんて、魅力的なタイトルでしょう!
で、地元京都開催ということもあり、いそいそお出かけです。

受付は1階です。
入り口はどこだろう?
・・・とか思ってると、受付の後ろの螺旋階段を上がった2階でした。

受付のゴスロリなおねえちゃんが、
「床に砂をまいてありますので・・・」
と言ってたのですが、
これは「まいてある」じゃなくて。
踏み入った途端に、靴が砂に埋もれましたよ・・・。

推測で120pくらいのお嬢さん方が全部で8人くらい、
50cmくらいのお嬢さん方が3人の、
こじんまりとした展示でした。

砂に埋まったガラスの棺の中、
虚ろな眼差しで横たわる少女たちは、
薄物をまとい、ただ静かにそこにいました。
穢れた俗世から、自ら望んで、月の神殿の住人となることを選んだ
・・・と思われる彼女たち。
そこは喧騒も暴力もそして生すらもない死に近い薄明の世界。

平日の昼間ということもあり、
訪れる人も少なく、
かなり間近で見ることができました。


結論。
もし、私が彼女達を身請けできるくらいのお金があったとしても。
一緒には暮らせないなー・・・でした。
(ストーンファイバー製の廉価版90cmで75万・限定100体・・・
すらも手のでない現状ですが・・・)

存在感があるのは勿論なのですが、
彼女達は冷ややかに「人」を拒絶しているように感じたのです。
そこには、
私が自分の魂を注ぎ込む余地がないようで。
そうしてあまりにも彼女達は、
「静謐な死体」に近かったので。

とにかく昔から人形がすきで。
いろいろな人形を見てきました。
もちろん、恋月姫の人形にも憧れていたわけですが。
「死体」を連想したのは初めてでした。
「死」を連想することはあっても。

もちろん、人形が生きてるとは思ってるわけではないのですが、
月の神殿の巫女たちは、
芸術とも玩具ともどちらとも呼べない狭間の存在のよう。
限りなく裸体に近い
(乳首や性器すらあらわになっている子もいた)のに、
エロティシズムもほとんど感じませんでした。
人形って、死と退廃、エロスと関連が深いと思うのですが、
やはり作家によって違いますね。


受付にて、『夜想』の特集#「ドール」と、
写真集『月の神殿』購入。

展覧会とは違った表情が見れるので、写真集は結局買ってしまいました。
まあ、好きなんですよね、やっぱり。

さて。
明るい日の下に出て。
ふと。
「あの子たちは死体に似てたけど、
比べるまでもなく薔子って、生きてるというか、
生き生きしてるというか・・・」
とか思ってしまいました。

誤解を招くかもしれませんが、
高瀬個人は、SDが「生きてる」とはまったく思ってません。
「生きてない」わけじゃないですけど、
「生きてる」のは自分の脳内に限ることを判ってるんですが。
やはり私の魂が入り込んでる分身だからかな???


ちなみに、会場は。
京都三条河原町のVOXビル、ARTZONEで、
12月25日まで(無休)
入場料1,000円。


その後。
八雲さまの散財を背後で応援したり(笑)
薔子用の材料を購入したり。
(秋な柄ですが、とても素敵なので
できれば今年中に手を付けたい・・・)

で、一人になってからもふらふらしていたのですが、
ついうっかりROBO☆CHRISなんかに入ってしまい。

「おおっ!まだルネドールのアリスがいる♪
ん?
Dolly birdの特集がNIPPON?
これは買わねば!
・・・って、限定版に付いてるプチブライスのドレス、
かわいすぎーっ!!!

んー。緋早子(ひさこ・プラムブロッサム)には無理として、
芙結子(ふゆこ・ピンキードゥードルプードル)なら似合いそう。
でも、芙結子は顔色が少し悪いのよね。
ん?
新作のこの子、
よく見れば髪がピンクで色白さん?
決まり!うちにおいで♪」

・・・ということで。
布製のルネドールとマスコット、
プチブライスのピヨピヨメッセンジャーを連れて帰ることに(汗)

「ひよこ・・・。名前はひなこ、だな。
でも雛子じゃ当たり前だし、3文字じゃないから、
当て字して、『妃名子』ね」

さっそく着ぐるみ(これはこれでかわいいけど)を脱がせてお着替え。
靴が黄色だったのをちこっとピンクに塗り替えて。
すっごく可愛いです♪



ちなみに、芙結子の名前の由来は、
「ピンク・・・ピンク・・・
桜だめ。桃だめ。杏だめ。
ピンクの花・・・そうだ!芙蓉!」でした。

今度、Dolly birdに載ってたカスタムしてみたいな。
10mmのアイがどこで手に入るかがわからないけど・・・。

妃名子で遊んだり、買ってきた本を読んだり。
やっぱりドール三昧な1日は終わりました。


ところで。
『夜想』の特集#「ドール」を読んでいて、
天野可淡さんが亡くなってるのを始めて知りました。
『KATAN DOLL』を始めて見た時の衝撃は忘れられません。
貧乏で買えなかったんですが・・・。

それもショックだったのですが、
編集後記にあった、
種村季弘氏も亡くなられてたことのショックが大きかったです(泣)

中高時代、澁澤龍彦、中井英夫、種村季弘は、
私にとって特別なひとたちでした。
(タルホはあまり合わなかった)
丁度、あまり意味もわからずに背伸びして『夜想』や『幻想文学』を
追いかけてた時代でもあります。
どちらかというと、『幻想文学』の方が性に合いましたが。

今回の特集は、それなりに楽しかったのですが、
『少女コレクション序説』(澁澤龍彦)って、
いつのまに
「ゴスと人形と少女に関する聖典」(高原英理・文中より)
になってたんだろう(苦笑)
そんな風に読んだことなかったよ。
あ、澁澤氏の著書の中でも最も読みやすいのでお奨めですが。

コラムの中にSDが出てきて驚いたり。
ただ、この『人形愛と女性の謎』(斎藤環)という1文は、
テーマが「女性」であるために、男性オーナーについては一言も
のべられてないのです(苦笑)
たぶん著者は男性だろうと思うのですが、
私を含めて女性オーナーなら
「なぜ少女人形を愛するのか」という命題に、
「だってかわいいじゃない」
で済ませてしまいそうなんですがね?(笑)
女性のピュグマリオニスムって、男性のそれとは異質だと思うし。
主体と客体の倒置がおきやすい・・・というのもあるかな?

でも、結局「かわいい」に収束しそうなんですが(笑)
うん。
かわいいから、プチジェニーと第二弾のソフビのルネドールはGETせねば!
とか思って、本を閉じるのでした(爆)
さて。限定ルネドール応募しようっと♪


2004/12/14

数日前に、たまたま購入した、
『Dolly bird Vol.4』。
それが、我が家の勢力図を一部書き換えることになるとは、
誰が思ったであろう・・・?

(注:今回分ですが、血に弱い方は読まない方がいいかもです)
深夜。高瀬家。


「ぎゃあっ!」

「にゃっ?どうしたの?」

「げっ!血だ!(汗)」

「とーまーらーなーいーっ!♪」

「きゃあっ!あずみさん、振り回さないで!」

「ってか、血まみれの手を近づけんじゃねえっ!」


数分後。

「・・・説明しろ。
なんでこんな夜中にスプラッタなんだ?」


「えーっと。
『Dolly bird Vol.4』を読んでたら、
どうしてもどうしてもプチブライスのカスタムがやりたくなって」

「このアリスちゃんカスタム、かわいいもんねー」

「でしょう?でしょう?」

「・・・説明は?」

「いやだから。プチブライスのカスタムには
刃物が必需品なのよ」

「なになに?
『頭のふたを切ってはずす』?」


「うん。その段階でもさっくりやってたんだけど」

「・・・なんでこれだけの作業で(汗)」

「中のふたも切り取って、目を入れ替えるのね?」

「うん。入れ替える目玉をね、球状じゃ収まらないから、
半分にするのよ」

「簡単そうじゃねーか」

「簡単に思えたのよ」

「・・・不器用なのね」

「うん・・・」

「目玉が切れずに指を切ったのか」

「今回のは深かったからすぐに止まらなくてさ。
絆創膏しても滲んできて、
作業続けてたら
プチブライスの顔面まで染まったわ。
うーん、スプラッタバージョン?」

「よせっ!(冷や汗)」

「義高くん、血に弱かったのねー?」


前から、我が家のファースト・プチブライスの緋早子
(ひさこ・プラムブロッサム)には不満がありました。

高瀬の好みでストレートヘアにしようとして失敗。
まっすぐっぽいけど
ちりちりにしてしまいました。

その2。
薄茶というか、黄色というかな目の色と
正面位置の目がイヤでした。

カスタムに必要なものは、
新しい10mm.のアクリルアイ以外はあります。
(その気にさえなれば、植毛針もドールヘアもある)
10mm.のアクリルアイも、無事入手しました。

いそいそと、作業をしていて、このていたらくです・・・。

緋早子のもとからのメイクはそのまま使えそうだったので、
上からつや消しを吹いて
付け睫に新しいアイ。
苦労したせいか、格段に可愛くなりました!


次の問題はヘアです。
思い切って、スキンヘッドにしたものの、
植毛する気力はどこにもありません。
高瀬はジェニー時代に3体ほど植毛したことがありますが、

「もう2度とこんなことはしねえっ!」

と心に誓うほど、作業は面倒な上、根気のいる気の遠くなるような作業です。
しかし、時代は変わりました。

「あら♪こんなところに
お湯パーマに失敗したドルフィープラスのパーマウィッグ(ナチュラル)が♪」

・・・何故、そんなところにあったかは置いといて(苦笑)。
これがもう、ジャストサイズ!
ウィッグにはゴムも入ってるし、
ぴたっとウィッグを付ける(両面テープでも可)と完璧です!



調子に乗って、次は芙結子
(ふゆこ・ピンキードゥードゥルプードル)だっ!

「・・・少しは懲りろよ(汗)」


2004/12/15

さて、本日は帰宅早々、
芙結子
(ふゆこ・ピンキードゥードゥルプードル)のカスタムです。
頭の蓋をはずす作業では、出血もせず終了。
何故かネジがはずれなくて困ったけど、
上から強引にアイをはずす。
芙結子の不満は顔色の悪さだったので、
つや消しクリアーを吹き、
その上からUVカットのつや消しクリアーも吹く
(1部の報告で白っぽく仕上がる・・・と聞いたもので)。
・・・あまり変わったようには見えない(汗)
サーフェイサーを試してみるが、のりが悪かったのですぐ落とす。

「まあ、いいか」

と、私にとっては最大の難関のアクリルアイ割りに・・・
今日も手こずりました。
左手の指は小指を除いて絆創膏だらけ(汗)



でも。懲りない(苦笑)

「カスタムって、面白い♪
ようしっ!
明日はカスタム用に新しくプチを買いに行こう♪」

「・・・それって、本末転倒とか言わないか?」


2004/12/16

先日プチブライス(だけではないけど)を
定価より安く売ってる店を見つけたので、
会社帰りに寄ってみる。

条件は、安い子で、
カスタムしなければ好みでない子。
(妃名子(ひなこ・ピヨピヨメッセンジャー)はそのままでも
不満はなかったので、無改造)

悩みに悩んだ末、選んだのが
パーフェクトロージーレッド。
茶髪ワンレンロングヘアに真っ赤な唇が強烈な子。
衣裳も、真っ赤なベロアのレオタードに
スケスケ黒レースのオーバースカート・・・と、強烈。
カスタムには邪魔なので、
帰宅して箱から取り出した彼女を裸に・・・。

「色移りしてるっ!(怒)」

・・・おちませんでした。いいけど。服着せとくし。


カスタム作業はさくさく進みます。
苦手だったアイ割りも、ふと思いついた方法で、楽になりました。
人間もそれなりに進歩する・・・
のかもしれない(苦笑)

強烈な口紅を落として、もう少し普通の色を塗ります。
ロングヘアだと思ってたら、
後頭部が短かったのでそれに合わせてカットしていたら
すっかりボブになりました(苦笑)
んーでもかわいくなったと思います。

・・・さて。カスタムにもいくらか慣れ、
また、プチブライスそのものにも慣れてきた私は。
欲しい子がどんどん出てきました(汗)

「なんか、プチってかわいいー♪」

・・・いや、もちろん、最高に可愛いのは薔子さんですが(汗)
ピンクのうさぎケープがかわいいよ。
小型犬用だけど(笑)


(ぱかっ。ぱかっ。ぱかっ)
「・・・あずみさん?」


「はい?(どきどき)」

「アドベントカレンダー、こんなに開いちゃったのに、
クリスマス画像も撮らないの?」


「ええと・・・(汗)」

「なんでも、以前買うだけ買った裸のツリーが、
奥に押し込み過ぎて見つからなかったらしいぞ」


「でも、ほら!
今年は手のひらサイズのツリー(20cm)を用意したのよ!
飾りつけもしたし。
薔子が毎日せっせと開けてはチョコ食べてる
アドベントカレンダーだって買ってきたし」

「うん・・・。買ってきたりいろいろしてくれてるんだけど。
肝心の撮影をしようとする姿勢が見られないの」


「そうだな。ここんとこ、
帰ってきたら即行でプチブライスのカスタムしてっしな」


「クリスマス、もうすぐだからね。
忘れないでね。
もちろん、プレゼントもね☆」


「・・・がんばります(滝汗)」


2004/12/17・18

さてさて。
実は、プチブライス症候群はまだ続いていました(苦笑)

「プチブライスと言えど、うちの子。
うちの子と言えば・・・」

ええ。やはり着物を着せなければなりません!

しかし、ジェニーサイズですら面倒になった現在。
さらにさらに小さなプチの着物。
考えただけでも気が遠くなります。
けれど、思いついたら即!実行!・・・が私です。
手近にあった綿ちりめんのハギレで試作。
単衣だとやはり浴衣っぽくなるし、お正月も近いので
やはり袷のお振袖。
布の厚みが出るので総裏はやめて、
裾だけに簡略の裏つけて。
袖はジェニー式で何度も後悔したので総裏にする。
裏地は、
小さすぎて使い道のなかった、正絹の長じゅばん用の柄物。
休みを1日つぶして作製。

身頃が大きすぎたのと、丈が長すぎたけど、形にはなって。
やはり手近にあったクリスマス生地のはぎれとリボンで
帯と伊達衿、帯揚げにしました。
安上がり(笑)
欠点も失敗もあるけれど、
これはこれで可愛い。
さっそく緋早子に着せる。
ぷりちー♪(笑)



しかし、この失敗の経験を忘れないうちに改良版を作ってしまおう!
と思い立つ。
今度は大丈夫かもしれないので、
昔、エイティーンジェニー用に用意していた
深緑の小紋生地(正絹・御所解き風)に、裏は紅絹。
帯には、小さすぎる金襴のハギレ。
かなり本格的。
モデルは、ピンク髪の芙結子と妃名子には論外だったので、
新入りの衣紅子(いくこ・パーフェクトロージーレッド)を起用。



・・・結果。
丈は改良されたが、身幅がまだ大きい。
でもおそらく、次回作ではかなり決定版ができるんじゃないかな?
・・・またあの気の遠くなる小さな袖作らにゃならんのか(汗)


2004/12/19

珍しく、朝にも会い、仕事が終わってからも会ったので、
八雲さんとお茶に。
何故かちゃっかりカバンに入ってる(苦笑)緋早子を披露。
ドール話に花が咲く。
来年の予定までね(笑)

帰宅してから気付く。

「今年のクリスマスをどうするか聞いてないっ!」

「・・・迂闊すぎ」

「これじゃあ、今年はパーティもなしかしら。
ドルパで買ってもらったドレス着ようと思ってたのにーっ」


・・・ええ。
人間のクリスマスディナーの話も
直前すぎてどうにもなりませんでしたよ(汗)
高瀬のクリスマス前の休みは、次の21日が最後だというのにっ!
・・・一体。
いつのまにこんなにクリスマスがせまってたんだか(汗)

「なんで、街中クリスマス仕様なのに気がつかねーんだ?」

「いや、今年ってさ、11月頭くらいから
もう街中『くりすますーっ』になってて。
なんかいつまでもクリスマス本番は『だいぶ先』
の状態が続いてるのかと・・・」

「それ、錯覚だし」

「あたしのパーティ(泣)」

「ほ、ホームパーティが1番さっ!(汗)」

「できんの?」

「・・・正直、無理かも(滝汗)」

「もし、無理でも。
プレゼントはないとダメだからねっ(半泣)」


「はい・・・(汗)
(うーん、何にしよう?予算あんまりないんだけど・・・)」


2004/12/21

今日は。
クリスマス前のあずみさんの最後のお休み。

本当なら。
八雲さまとこでパーティか。
柿さんとディナーか。
終い弘法さんであたしの着物材料探しとか。
どれかは実現するはずだったのに。

結局、全部ダメでした。
せめて、あたしのお正月用の晴れ着でも縫ってくれればいいのに、
それもありませんでした。
クリスマス用の画像も、
コンテ切ってたくせに撮ってもらえませんでした。

・・・どうして。
どうして。
ずっと、くーくー寝てたかと思うと、
起きたらプチブライスちゃんで遊んでるの?
どうしてっ!(怒)


・・・12月は休みが少ないから疲れてんのよ。
ああ、次のお休みって・・・27日か。
遠い・・・(汗)


2004/12/22〜26



お仕事がピークです。
忙しいです。
眠いです。
日々が飛ぶように過ぎていきます・・・。

なんとか、イブ当日に
薔子のクリスマスプレゼントをGET。
人間のお子様用髪飾りだけど、
オトナ顔負けのスワロのヘアアクセ。
お値段もいっちょまえ・・・(汗)

でも、とりあえず一安心。
もちろん、義高にも仔猫’Sにも、
その他ドールにもない。
・・・高瀬本人にも、ない(泣)

・・・と泣いていたら。
やさしいサンタさんからお菓子をいただきました(感涙)
ひとりのサンタさんからはクッキーを。
もうひとりのサンタさんからは・・・
推定20×30cmくらいで1枚のチョコレートをいただきました。
・・・一体、いつになったら食べ終えるのか、さっぱりわかりません(汗)

イブには、へろへろで。
それでも家族用のクリスマスケーキを購入。
そのまままっすぐ帰宅して果ててしまいたいところでしたが、
この日は宗教活動の日。
やっぱりというか、当然というか、
思いっきり遅刻でたどり着いた深夜のミサ。
扉のところで立ったまま残りに参列。
今年は外国の人が多かったなあ。
見知った顔が少なくなってて、年々淋しいです。

仕事の方ですが、
今年はイブが金曜で、当日が土曜。さらに翌日が日曜なので、
クリスマスがどこまでも長かったです・・・。
自分以外には(泣)


2004/12/28

クリスマス戦線も落ち着き、お正月の気配も近づく今日この頃。
待望の、待望のメールが届きました!

・・・長かった。
とても長かった。
自分へのクリスマスプレゼントのつもりだったのに、
どうやらお年玉になりそうです(苦笑)

こんな私には、フルチョは無理かもしれないとも思いました。
する予定はありませんが。

・・・ああ。
ボークスのアフターもありましたね。
遠夜、もう何年か先に発売だったら、あるいは・・・。
まあ、この時期なら、何年先でも無理そうですが(汗)

昨日、久々のお休み。
新たに迎え入れたプチブライス(懲りてない・苦笑)のカスタムをしていたら。
気がついたら顔面パーツがありません!
なしくずしに部屋の片付け(部分)をすることに。

・・・ごみは沢山出ました。
でも。顔面パーツは出てきません。
一体、どこに消えたんだーーーっ!?
大山鳴動してネズミ1匹・・・くらいの成果もありませんでした。
まあ、いろんなものが出てきましたけど。
しかし、見事にSD関連グッズに部屋を占拠されてる事実に、
改めて愕然。
ああ、SD部屋が欲しい・・・(切実)

そうして、今度はそのままでは寝られないので、
復旧作業にいそしんだところ、
見た目が作業前と変わって見えないというこの悲しさ・・・。
翌日に筋肉痛だけ残して(しくしくしく)


2004/12/30

年末です。
押し迫ってます。
いろいろ焦りますが、現状は変わりません。
待ってるものはまだ届きません。

そんな折、遠方からのまめな方が
「正月写真を撮影するべく里に行きましょう」
とお誘いくださいまして。

はあ?
里って、年末年始開けてるんですか?
はあ。30日なら私は休みですよー。


・・・それならと、自宅での撮影を諦めていた正月写真を撮影に、
里に行こうではありませんか!
車に同乗させていただけるということで、
義高も同行です。

嬉しかろう、義高。
久々よのう(笑)

「・・・もしかして、オレになんか他意でもあんの?」

「んなものは、ない。
単に、あんたが重いだけ☆」

「ねー、あずみさん、
あたし、お着物どれ着るの?新作ないんだけど(にっこり)」


「(汗)えーとね、今回は、1度しか着せてない『百花姫』にしようかと」

「そう言えば、『百花姫』って、去年のあたしのお誕生日に着ただけよね。
あれ・・・?」


「なに?薔子?」

「あずみさん、あたし、今年のお誕生日プレゼントって、もらってたっけ?」

「貢物なら随時」

「ちがーうっ!特別なプレゼントよっ」

「あげた・・・ような・・・あれ・・・?」

「・・・来年は4倍ね」

「2倍じゃないの?」

「2乗だから(にっこり)」

「・・・・・・(蒼白)」


かくして、里を占拠(?)して撮影を満喫するのですが、
それに関しては来年(・・・)の報告とさせてくださいませ。


ひとまず、2004年12月の日記は終幕。

「「「今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします!」」」



なお。12月日記中のプチブライスカスタム記録写真は、
後日挿入させていただく予定です。



『八坂猫』トップにもどる  『八坂猫』目次にもどる  「徒然日記」トップにもどる