着物の愉しみ〜SD和風化計画〜
もしくは。「日本人なら着物だろうっ!」の巻き(笑)
個人的にSDお迎え前から着物好きでした。
人が着てるのを見るのも好き
(お嬢さん方が不慣れながらも華やかにお召しとか、
おばあちゃまがラフに着こなされてるとか)でしたが、
やはり自分で着るのが楽しいです。
人間でもSDでも。
「着物は敷居が高い」と思われてる方も多いようです。
たしかに、決まりごとや着付けの問題はあります。
しかし。
決まりごとの中で遊ぶのも楽しいものです。
さて。市松人形でこそありませんが、
SDは日本生まれ。
スタイルはいちまさんたちよりもはるかに良いですが、
やはりよく似合います。
市松人形に1番イメージの近いSDは
スタンダードのめぐでしょう。
私を1番最初に惹きつけたのもめぐでした。
基本的に同じ顔の初期っ子たちも、やはり着物がよく似合います。
私が薔子をお迎えすることにした時も、
「ののに着物が似合うのか?」
という点で悩んだものです。
結果は・・・ご覧の通り、どんな着物でも着こなす子になりました♪
(親ばか?)
最初のころ、薔子に着物を着せてイベントなどに参りますと、
「のので着物は珍しい」
と、よく言われました。
(「ののに見えない」ともよく言われましたが・・・)
限定で『巫女のの』や『のの大人になる日』などもでておりましたし
実際に着せてみれば、妖精のようなののにでも
着物はよく似合います。
ののと同じく<アニメ顔>と言われるりおにみみだって、
かわいく着こなすお嬢様はおられます。
やっぱり、SDは基本的に日本人なのかもしれませんね(笑)
最近、イベントに参加すると、
お着物のディーラーさまも増えてこられたようです。
嬉しいことです。
まずは、お正月から初めてみませんか?
ただ、素材に拘ってしまうと、かなり高価になってしまうのですが・・・。
うちでは、基本的に正絹の着物を着用させています。
正絹は、縫っていても手触りがよいです♪
普段着用をのぞいて、全て自作。
ミシンが使えない私にとって、
手縫いOK!な着物は、強い味方。
ただ、やはりあまり数はこなせません。
(・・・というわけで、只今お約束している方をのぞき、
受注生産などまでは手がまわりません・・・)
それでも、自分の着物を増やすよりかは簡単(?)なのですが、
古布着物はSDでも高くついてしまいます・・・。
着物というものは、
もちろん、着物だけでは着用できません。
簡易で作る方もおられますが、
それでも帯は別になりますし。
本当のおしゃれは、見えないところに凝ること・・・のようで、
自分のものでしたら、長じゅばんは大好き!
SDでも、ほんとは長じゅばんにも凝りたいところですが、
長着(着物本体ですね)を縫うのは楽しくても・・・というのが現状です。
着物、帯、長じゅばん、半襟、帯揚げ、帯締め、足袋に草履に髪飾り。
これら全てを組み合わせることで、
表現は増えます。
慣れないうちは、セットで揃えてもいいですが、
慣れてくればコーディネートを変えるのもおすすめです。
同じ着物でも飽きずに楽しめます。
半襟や帯揚げでしたら、
布のハギレを利用したり、リボンを使ってもいいですし
(半襟や伊達衿なら、はさむだけでいいし)
帯だって、リボンやスカーフでふんわり結ぶだけでも可愛いものです。
帯締めは細いリボンや布のコードも利用できます。
ブローチやイヤリング、髪飾りなどを帯止めにしたりしてもいいですね!
ビーズ細工で作ってもいいですし。
ビーズでなら、髪飾りやバッグに使っても素敵♪
着物や帯のワンポイントに刺繍しても!!!
ボタンやペンダントトップを帯止めにしたり♪
・・・とか、考え始めると、いくらでも楽しめてしまうのが
着物のすごいところです。
ルールは大切。
でも工夫も大切です。
自分流の着こなし、お嬢様からはじめましょう!
着付けのポイントは。
1に補正、2に補正。
SDはプロポーションがよい上に、そのまま着せると布がすべります。
着物は寸胴(・・・)でこそ美しい。
日本人体型に優しい装束です(笑)
胸元から腰にかけて、補正しましょう。
おうちにある布・・・
ハンカチでもいいし、伸縮包帯を巻いてもいい。
私は、ハギレを使ったり、タオルハンカチを使ったりしてます。
リストバンドなどでも使えます。
ブラジャーはしないほうがいいです。
プロポーションの良さは諦めましょう(笑)
男の子の着付けの際は、補正は腰を中心にして、
帯はウェストの下に結びます。
お腹の上に結んでください。
胸高に結ぶのは少女の振袖のみです。
ポイント(?)というか、着付けの際にはサドルスタンドの使用が好ましいです。
寝かせての着付けももちろんできますが、
スタンド利用の方が簡単です。
脇支え、腰支えタイプはあまり着物の着付けには向きません。
着物には帯というものがありますから・・・。
ただし、少年の袴のみ、ズボン形式になりますので、
サドルスタンドは使えません。
自力で立ってもらいましょう(笑)
とにかく、最大(?)のお約束は、「左前」です。
自分が着た時、左が上になるように。
SDに着せた時は右が上になってるように。
反対の「右前」だと死体になってしまうので注意です(笑)
男物の着物はつい丈と言って、そのまま巻くように着せますが、
女物の着物は、そのまま着せると引き摺ります。
昔のお姫様や芸者さんのように、お引き摺りに着付けるのもひとつの手ですが、
通常の着物の場合、「おはしょり」というもので長さ調節します。
(縫い上げをされている場合も多いですが、複数のお嬢様で兼用にされる場合や、
その時々の好みで長さを調節したい場合は、自分で長さを決められて便利です)
着付けの際の1番の難関かもしれませんが、練習してみてください。
帯が人間用の帯地を利用したものであっても、
正面部分の帯が
くしゃっとしていると雰囲気がだいなしです。
厚紙(私はダイレクトメールのはがきや本屋でくれるしおりも使います)を挟んだり、
洋裁用のベルト芯をはさんでもいいですね!
背景や小道具も、和風のものを使うと雰囲気がよいです。
西洋風とのミスマッチを楽しんだりもできますが。
探してみると、いろいろ見つかります。
ちょっとしたものなら自作でも?
冬なら、着物の上にマフラーやストールを自作したり、
マラボーをまいてみたり、
人間用のアクセント・ファーを使ってみたり。
巾着を持たせてもいいし、
洋風のバッグでもいいです。
夏ならバスケットやストロー素材のバッグとか。
風呂敷風に、布を巻いたものを持たせても、お稽古帰りのお嬢様みたい???
髪飾りは、リボンなどのほかに、造花を使ったりしても。
七五三(子供)用の髪飾りはぴったりのものも多いですし、
小さいものを選ぶと成人式用の華やかなものも使えます。
いろいろ考えているだけでもわくわくしませんか?
着物というものは、全身を同じ布で包むことになりますので、
どんなに地味な色や柄でも、
目に入る布の分量というのは、洋服とは比べ物にならないくらい多いです。
そしてまた、洋服では考えられないような配色が使えたりします。
自分の洋服はモノトーンが多い・・・
といった方でも、着物だと、例え黒い着物を着ても、
喪服でもなければ、黒い帯は合わせません。
華やかに赤や金銀、白などなど。
配色での遊びは、古くからの日本の楽しみでもあります。
敷居が高く見えるかもしれませんが、
はまってみれば、着物の世界はとても遊べる要素が高いと気付いてもらえると思います。
そして、遠くから眺めて憧れるだけでなく、
遊びに参加してみて欲しいと思います。
私は、自分の着付けも、SDの着物作りも、
本から適当に覚えました。
ですから、正式に着付けや和裁を習ったことはありません。
習った方からみれば、まだまだ甘い着付けや着物作りですが、
どちらも楽しんでいます。
楽しむことが、1番だと感じています。
こんな私でもよければ、着物に関する質問にも出来る限りお答えしますので、
ぜひ、着物の世界に足を踏み入れて欲しいと思います。
できましたら。
お嬢様、ご子息だけでなく、男女どちらのオーナーさまご自身もね?
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